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市長室

市長所信表明(R4.3.1議会)

令和4年度市長所信表明

 令和4年 第1回 潮来市議会定例会の開会にあたり、提出させていただいております議案等の説明に先立ち令和4年度の市政運営に関する私の所信の一端を申し上げます。議員各位並びに市民の皆さまのご理解とご協力を賜りたいと存じます。

 新型コロナウイルス感染症の拡大により生活環境が一変し、2年が経過します。新たな変異株オミクロン株の発生により、県内では、年明け以降、過去最多の新規患者数を更新する日が続き、再び国の「まん延防止等重点措置」が適用されるなど、未だ終息の兆しが見えない状況が続いております。本市におきましても連日多数の発生が確認されており、日常における感染防止策の徹底が引き続き求められております。
このようななか、新型コロナウイルス感染症の切り札とされております第3回目のワクチン接種につきまして、高齢者の皆さまをはじめ、国・県の指針に基づき出来る限り前倒しで接種券の発送をはじめ、市民の皆さまがスムーズに接種出来るようスピーディーに進めております。
市内医療従事者の皆さまには、引続きご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。 また、市民の皆さまには、日頃から新型コロナウイルス感染症の拡大防止に細心の注意を払い、社会経済活動の両立に向けて取り組まれていることに、改めて感謝を申し上げます。

 今年は、市長就任2期目の締めくくりとなる年を迎えます。 急速に進行する少子高齢化と人口減少を緩やかなものとするために、妊娠から出産、育児まで切れ目のない子育て支援事業や高齢者タクシー助成券・ゴミ出し支援事業、小中学校学習端末等整備事業、各種検診事業、また、商工振興事業や道の駅いたこ及び水郷潮来バスターミナル周辺整備事業、市内防犯灯LED化事業、通学路や主要道路整備、上下水道等整備事業、若年世代への移住・定住の促進事業など住んでいる皆さまを大切にしながら市外からも、ひとを呼び込もうとする様々な施策に力を入れ、取り組んでまいりました。

 このようななか、1月18日総務省から、2020年国勢調査の結果、県内で7市町12地区が過疎地域に追加され、潮来市(旧牛堀町)も令和4年4月1日から一部過疎地域に追加されるとの発表がありました。市としましては、この過疎法の適用に伴う手厚く有利な財政支援措置等を活用し、魅力ある地域の創造を周辺自治体と連携し、市民の誰もが元気で住みやすいまちを実感することのできる環境づくりなど、行政のみならず、市民や地域、事業者などが緊密に連携し市を発展させていくことが市長である私の責務と考えております。 引き続き市民の皆さまに寄り添った施策を積極的に展開し、この水郷地域の未来を見据えた施策「日本一の水路のまち」など、持続可能なまちづくりを推進して参りたいと考えております。

令和4年度予算について

 令和4年度当初予算案は、全会計規模234億5,111万3千円、対前年度比0.1%増となっております。そのうち一般会計につきましては130億5,600万円、対前年度比2.7%減であります。

 予算編成にあたりまして、引続き、潮来市まち・ひと・しごと創生総合戦略等を優先的な課題と位置づけたうえで、第3回目の新型コロナワクチン接種体制など新型コロナウイルス感染症対策を踏まえ、少子高齢化対策や子育て支援の充実をはじめ、学校給食費の無償化、健康づくりに関する支援事業、移住・定住の促進、日本一の水路のまち整備、道路・上下水道の基盤整備、全国市町村交流レガッタ大会の開催などに重点を置いた予算編成となっております。

令和4年度主要事業について【政策別】

市民協働政策

 地域の生活環境向上と各地区のコミュニティの促進を図るため、各地区で行われております除草作業等に対しまして、肩掛け式草刈り機と自走式の草刈り機の貸し出し事業を行います。
 また、3年目の取り組みとなります筑波大学・潮来高校による地域連携事業では、本市の現況や新たな課題などを共有し、高校生と大学生の新たな視点でまちづくりの検証を行い、若者の自由な発想で地域の活力向上など地域づくりを実践してまいります。
 移住定住促進事業では、移住体験ツアーの開催、就労支援サイトの活用、さらに移住支援金の拡充など、移住定住促進に向けた取り組みを行ってまいります。

保健・医療・福祉政策

 新種株オミクロン株の感染拡大が広がり、新型コロナウイルス感染症が市民生活に甚大な影響を与えております。本市におきましても、第3回目の新型コロナワクチンを速やかに接種できるよう体制を整え着実に進めてまいります。
 新たな取り組み「健幸(けんこう)づくり事業」につきましては、健康でいきいきと暮らすことのできる健康寿命の延伸のため、茨城県アプリ「元気アップ!リいばらき」の活用と潮来市独自の「健幸(けんこう)ポイント」による特典、講演会をはじめ地域での健康教室などを開催し、ボランティア活動など健康づくりに不可欠な地域コミュニティ形成を図りながら、区加入促進を図るとともに、市民の皆さまの「健幸(けんこう)」づくりに取り組んでまいります。
 また、子育て応援サポ―ト事業として、妊娠期から子育て世代まで切れ目のない子育て支援を行います。妊娠出産記念品におきましては、好みに合わせて選択できるようバリエーションを増やし、きめ細かいサポートを行う体制を作り、1歳児育児相談時にブックスタートとして絵本、さらに小学校入学児童へのランドセルの贈呈も行ってまいります。 各種健診事業につきましては、市民の皆さまの健康維持・健康寿命の延伸・病気の早期発見等につなげるため、健康増進法に基づく、がん検診や各種検診を行い、保健事業の充実や市民の健康づくりの支援に取り組むとともに、新型コロナウイルス感染症予防策としまして、予約制による集団検診の実施を行ってまいります。
 高齢者保健事業では、医療機関と連携しながら、生活習慣病重症化予防対象者やフレイル予防対象者に高齢者の特性を踏まえた保健相談指導を進めてまいります。
 さらに、高齢者の交通対策事業としまして、運転免許をもたない高齢者の日常生活の移動手段を支えるため、タクシー初乗り運賃の助成を拡充いたします。これまでの500円から初乗り740円に助成額を拡充し、交通弱者となる高齢者の皆さまの移動手段の支援を進めてまいります。

行財政政策

 人口減少・少子高齢化をはじめ、新型コロナウイルス感染症による経済活動の落ち込みなどにより税収等の減少が予想されるなか、公共施設の長寿命化や行政サービスを維持するため、より一層の効率的かつ効果的な行政サービスの提供を行うとともに、コンパクトな行財政運営等を図ってまいります。
 地場産業の活性化と自主財源の確保に向けて取り組んでおります「ふるさと納税」につきましては、コロナ禍においても寄附金額は伸びる傾向にあります。今後も、新たな特産品の掘り起こしや、体験型返礼品などの拡充により本市の魅力を積極的に発信するなど、さらなる自主財源の確保に取り組んでまいります。
 次に、新型コロナウイルス感染症対策を踏まえ、市税を対面での納付書による納入ではなく、口座振替での納付を促進するため、口座振替推進キャンペーンを実施してまいります。

教育・文化政策

 潮来市の未来を担う子供たちが、社会の中でたくましく成長できるよう主体的・対話的で深い学びの教育を推進し、郷土愛の醸成を図るため、潮来らしさを取り入れた特色ある教育を進めてまいります。
 令和2年度より第3子以降の学校給食費無償化を、段階的に進めてまいりましたが、令和4年度からは小中学生の給食費無償化をスタートさせます。
 給食費無償化により、子育て世帯の負担軽減を図るとともに、給食の内容につきましても、栄養バランスを図りながら、潮来産野菜や特別栽培米「潮来あやめちゃん」を使用するなど、給食の質の向上にも努めてまいります。
 次に、GIGAスクール構想に基づき整備しました児童生徒1人1台端末等を有効活用し、児童、生徒たちの学習活動の充実を図ってまいります。
 また、TT配置事業による非常勤講師の増員を図り、学習活動の多様な形態を生み出し、児童生徒に対しきめ細かな学習指導の充実を図ってまいります。
 9月には、「第31回全国市町村交流レガッタ」が潮来ボートコースを会場として、開催されます。ボート場を持つ全国32市町村から、1,000人を超える選手のみなさんが潮来市にお越しになります。競技会とともに、おもてなしと交流事業に取組みPRを行いながらスムーズな大会運営を行ってまいります。

産業振興政策

 令和4年1月に「潮来市日本一の水路のまち基本計画」を策定し、南幹線用水路護岸の復旧工事も完了します。これにより地域資源でもあります「水路」を活用した、あやめ園周辺から道の駅いたこまで舟による往来が可能となり、街中へのお客様の誘導につながるものと期待するとともに船着場の整備やカヌー体験教室の開催などを行います。前川筋に残る水郷の歴史や文化を継承し未来につなぎ、日常に寄り添う水路のある暮らしを市民の皆さまと伴に植栽など日本一の水路に向けた整備を進めてまいります。
 また、本市の基幹産業でもある、農業においては、農業水利施設の管理体制の構築を進めてまいります。そして、商工振興を図るため、創業支援事業や中小企業等に対するセーフティネットの構築も図ります。
 香取と潮来の巡りあい事業では、水郷潮来あやめ園や水郷佐原あやめパークに訪れた観光客が互いを行き交う仕組みをつくるとともに観光客増加や滞在時間延長を目的に、潮来市と香取市が連携したPRを行い広域観光の活性化を図ってまいります。
 ナショナルサイクルルートであります「つくば霞ヶ浦りんりんロード」を活用し、広域レンタサイクルなど、つくば霞ヶ浦りんりんロード利活用推進協議会構成自治体等と連携し、交流人口の増加を目指すとともに地域経済への波及効果を図ってまいります。

生活環境政策

 市民の皆さまの安心安全なまちづくりのため、統合する分団の消防機庫の新築や小型消防ポンプの更新、消防団幹部のIP無線整備を進め、消防施設等の充実を図ります。
 また、災害発生時に備え的確な行動をとれるよう行います防災訓練につきまして令和4年度は、日の出小学校区をメイン会場として、市民の皆さまとともに訓練を行います。また、総合防災マップのデジタル化と併せ、防災マップの配布を行うなど、災害に強いまちづくりに向けた取り組みを進めます。
 さらに、防犯等に関する市民の皆さまの意識醸成をはじめ、市内における防犯灯の一元管理、防犯カメラの設置など、安心安全なまちづくりに取り組みます。
 次にクリーンセンター等の計画的な維持管理を進めるとともに、高齢者等ゴミ出し支援につきましても引き続き進めてまいります。
 消費生活関連事業につきましては、国・県・関係機関と緊密に協力・連携を図りながら、消費者に対する啓発や消費生活センターの充実を図るなど、被害防止のための取組みを進めてまいります。

土地利用・基盤整備政策

 整備を進めてまいりました「水郷潮来バスターミナル」におきまして、待合所の新築工事が完了しました。今後、バスレーンの増設、既存シェルターの撤去・新設等を行い利用者の利便性向上を図ってまいります。
 また、道の駅いたこ及び水郷潮来バスターミナル周辺整備事業としまして、「道の駅いたこ」と「水郷潮来バスターミナル」の相互連携による拠点整備を進め、令和4年2月に自動運転サービスの社会実験を行い、検証を行っております。
 今後も交通結節点と地域交流拠点の活用に向け、走行実験時の道路空間の課題等を踏まえて効果検証を行いさらなる社会実験に取り組みます。
 地域公共交通につきましては、現在、鹿嶋市・行方市と連携し広域路線バスの利便性の向上を図りながら地域公共交通の維持・確保に努めるとともに、「潮来市地域公共交通計画」を基に、公共交通利用ガイドの更新、配布による利用促進等を進めてまいります。
 次に、老朽化が進んでいる水郷北斎公園トイレ改修事業や市民生活の利便性の向上を期するため、傷んだ道路の修繕を進めるとともに、通学路や安全快適な道路とするため道路改良等の事業をスピード感持って取り組みます。

 続きまして、水道配水管等整備事業につきましては、水道事業ビジョンに基づき、令和5年度からの茨城県水全量受水に対応するため施設整備を進めてまいります。
 次に、公共下水道管路整備事業とし、生活排水の適正な処理と河川の水質浄化のため、新宮・水原地区の公共下水道の整備を重点的に進めます。また、公共下水道接続支援制度を活用し、トイレの水洗化率の向上を図ってまいります。

全体総括

 以上、令和4年度の市政運営に対する私の所信の一端と主要施策の概要を申し上げました。

 まちづくりにあたりまして「住みたいまち潮来」「魅力あるまちづくり」の実現のため、議員各位並びに市民のみなさまの声に耳を傾け、対話と協調による市政運営に取り組んでまいりますので、引き続き、ご支援とご協力を賜りますようお願いいたします。

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