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市長室

市長所信表明(R2.3.3議会)

令和2年度 市長所信表明

 令和2年第1回潮来市議会定例会の開会にあたり,提出いたしました議案等の説明に先立ち市政運営に関する私の所信の一端を申し述べ,議員各位並びに市民の皆さんのご理解とご協力を賜りたいと存じます。 

 私は,多くの市民の皆様の付託を受け,昨年の3月7日より2期目の市政の舵取り役を担わせていただいております。これからも,市民の皆様のご期待に添えるよう誠心誠意,行政運営に取り組んでまいります。

 まずはじめに,日本を含む世界各国に広がっております新型コロナウイルス感染症の対策について,本市の現状をご報告させていただきます。
 2月27日に新型コロナウイルス感染症対策本部を設置し本部会議を開催しました。本市の感染症対策として,イベント等の実施について基本的な方針を決定し,各種イベント等の中止又は延期などの対策を行っているところです。幸いにもまだ,本市での感染者は発生していませんが,今後も市民への適切な情報発信など,感染が広がらないように取り組んでまいりますので,議員各位並びに市民の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。

 現在,昨年度策定しました「潮来市第7次総合計画」に基づき,まちづくりを進めているところでございます。
 急速に進む人口減少や少子高齢化等による課題を解決していくためには,市民の方々が積極的にまちづくりに参加していただく市民協働の仕組みを取り入れことが大切だと考えております。市民一人ひとりが,世代を超えてお互いに支え合えるまちを目指していきたいと考えております。

 今後,東関東自動車道の延伸を見据え,重点道の駅に選定された道の駅いたこと水郷潮来バスターミナルを国・県等と連携して整備を進めてまいります。
 また,広域路線バスの運行などの公共交通を近隣自治体と連携し取り組みを継続するとともに,雇用の創出や移住定住施策を展開し,人口減少の歯止めと市民の利便性を同時に推進していかなければならないものと考えます。

 さて,今年で第69回目となる「水郷潮来あやめまつり」でございますが,新たな交流拠点となる「水郷旧家磯山邸」や「津軽河岸あと広場」などを活用し,前川を中心とした通年型の観光を目指してまいります。

 次に,いよいよ今年は,「東京オリンピック・パラリンピック競技大会」が開催されます。本市では,ベルギーをはじめ,スウェーデンなどのボートやカヌー競技の事前キャンプの受け入れを予定しております。この機会に,市民とともに気運醸成や交流事業に取り組んでまいります。

 本市は,水郷地域で,古くから水辺と共生しながら人々の暮らしを紡いできました。その大切な資源である水郷の原風景を将来に向けて継承していかなければなりません。その一環として水郷潮来あやめ園と道の駅いたこを結ぶ前川及び延方干拓南幹線用水路の利活用を検討するなど,これらの資源を守りながら水辺の整備に努め,「日本一の水路のまち」を目指してまいります。

 私は,潮来市には,歴史に裏打ちされた潜在的な力があると信じております。市民の皆様と同じ目線に立ち,対話と協調による真に開かれた市政運営を進め,市民の皆様と一緒になって,魅力と活力にあふれた「住みたいまち潮来」の実現に向け,最大限の努力を重ねてまいります。

 

 令和2年度予算について

 令和2年度当初予算案の全会計の規模は, 227億3,618万円, 対前年度比5.9%増となっております。そのうち,一般会計については,130億8,600万円,対前年度比1.5%増であります。

 予算編成にあたっては,引き続き,潮来市まち・ひと・しごと創生総合戦略を優先的な課題と位置づけたうえで,少子高齢化への対応や子育て支援の充実,移住定住の促進,バスターミナル駐車場整備,公共施設の長寿命化,東京オリンピック・パラリンピック事前キャンプの受け入れなどに重点を置いた編成となっております。

 

 令和2年度の主な事業等について

○市民協働政策

 新たな取り組みとして,おためし地域おこし協力隊の受け入れによる隊員の誘致を進めるとともに,隊員の活動を推進し,地域の活性化と隊員の定住・定着化を引き続き図ってまいります。

 また,都内への通勤・通学にかかる高速バス定期券購入費助成を,対象路線拡充と助成額の見直しにより高速バス定期券等購入費助成事業として継続するとともに,就労支援サイトの活用など移住定住の促進に取り組んでまいります。

 新たなまちづくり視点での地域連携事業として,筑波大学と連携し,地元高校生,市民,関係機関等とのワークショップ開催などを行い,市民協働による人材育成及び地域づくりに取り組んでまいります。

 次に,第2期潮来市男女共同参画基本計画を策定し,男女共同参画の推進に取り組んでまいります。

 また,自治区活動の促進と加入促進施策の推進によるコミュニティ事業補助を継続して取り組んでまいります。


○保健・医療・福祉政策

 鹿行南部地域医療圏内にある周産期医療機関及び二次救急医療機関に対し,新たに運営助成をすることで医療受入体制の安定化を図ってまいります。

 妊婦健診や未熟児の医療費給付をはじめ,産婦健康診査及び産後ケア,離乳食教室,3歳児健診における視力検査等に取り組み,妊産婦及び乳幼児の健康の保持・増進を図ってまいります。新たな取り組みとしては,聴覚障害の早期発見のため新生児の聴覚検査を実施してまいります。
 妊娠された方に授乳服を,1歳児に読み聞かせ絵本を,小学校新入学児童へランドセルを贈呈する「子育て応援サポート事業」を引き続き実施してまいります。

 続きまして,市内認定こども園への財政支援や3歳以上の保育料無償化などにより,保護者の経済的負担を軽減するとともに,待機児童ゼロを堅持してまいります。
 また,令和2年4月1日に公立認定こども園「潮来市立あやめこども園」を開園し,幼児教育・保育の充実に努めてまいります。

 次に,高齢,障害,子育てなどの相談支援情報を一元管理する「福祉相談支援システム」を導入し,包括的な相談支援体制の構築と相談支援業務の効率化を図ってまいります。
 また,障がい者の訪問入浴サービスを週1回から週2回に拡充し利用サービスの充実を図るとともに,社会福祉法人等に協力していただき,障がい者等が地域内で交流できる場の確保に取り組んでまいります。

 次に,誰もが住み慣れた地域で支え合って暮らし続けられるよう「地域福祉計画・地域福祉活動計画後期計画」の策定をはじめ,「第6期障害福祉計画」及び「第2期障害児福祉計画」,「高齢者福祉計画・介護保険事業計画第8期計画」を連携して策定し,地域福祉等の推進に取り組んでまいります。


○行財政政策

「住みたいまち潮来」「魅力あるまちづくり」の実現を基本に,行政サービスのあり方,市の関与の必要性や実施主体の妥当性の点検を行い,効果的な行政サービスの提供,コンパクトな行財政運営を行ってまいります。

 シティプロモーション事業については,本市の魅力発見とそれを広く発信するため,SNSや動画配信,FMかしま等により,地域資源を活かしたプロモーション活動を引き続き展開してまいります。

 次に,地場産業の活性化と自主財源の確保に向けて取り組んでいる「ふるさと納税」については,寄付額も年々伸びてきている状況にあります。今回,県指定文化財の補修に対するガバメントクラウドファンディングによる寄附金を募り,市補助負担分の財源の一助とする取り組みを実施してまいります。

 次に,マイナンバーカードを活用した消費活性化策となる「マイナポイント事業」が実施されることから,マイナンバーカードの普及及び利活用促進を図ってまいります。

 市役所庁舎,中央公民館,かすみ保健福祉センター,市立図書館,潮来ヘルスランドさくらの照明を長期継続リースによりLED整備し,公共施設の省エネルギー化を図ってまいります。
 また,旧徳島小学校校舎及びプールを解体し,公共施設の適正管理を図ってまいります。


○教育・文化政策

 潮来市の未来を担う子供たちが健やかに成長し,将来,社会で活躍できるたくましい人材に育てるためには,教育が重要となります。

 市内小中学校には,外国人英語指導助手(ALT),TT(ティームティーチング)講師,特別支援教育支援員の配置に加え,令和2年度から必須化となるコンピュータープログラミング教育の指導員を配置し,論理的思考力の育成とIT強化人材の育成を図ってまいります。また,中学校に運動部活動外部指導者を配置し,教職員の働き方改革を推進してまいります。

 次に,多文化教育・交流による国際的感覚を身につけるため,東京オリンピック・パラリンピックのホストタウン登録となる台湾へ市内中学校生徒派遣を引き続き進めてまいります。

 さらに,学校で美味しい野菜を食べたい事業や,潮来あやめちゃん米飯給食,潮来野菜の加工品を利用するなど,給食の充実に取り組むとともに,新たに第3子以降の給食費無償化により多子世帯への負担軽減を図ってまいります。

 次に,安心安全に学べる教育環境を将来にわたって確保していくために策定しました「学校適正化基本計画及び実施計画」に基づき,計画的に小中学校等の統合を進め,学校等の適正化に取り組んでまいります。

 続きまして文化政策では,県指定文化財の修繕及び島崎城跡を守る会等への補助を実施することで,貴重な史跡・文化財等の保存・活用に取り組んでまいります。

 生涯学習の拠点である中央公民館の正面玄関ドアの自動ドア化工事とともに,中央公民館及び地区公民館トイレの洋式化を進めてまいります。

 次に,東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向け,ホストタウン登録の相手地域である台湾との交流や,スウェーデンのボート競技・パラカヌーを含むカヌー競技及びベルギーのカヌー競技などの事前キャンプの受け入れ体制を整え,ホストタウン登録国等との交流を図ってまいります。

 また,昨年度に引き続きJOCオリンピック教室を実施し,市内中学校生徒とオリンピアンの交流等に取り組むとともに,オリンピックに向けて,日本風景街道に登録された「いたこ あやめ 花街道」等での花いっぱい運動を通し,郷土に花のある景観をつくり,機運醸成を図ってまいります。


○産業振興政策

 新規にイチゴ栽培とレンコン栽培の担い手に対し補助金を交付し,農業担い手の育成支援を進めてまいります。
 また,100haの農地集積・集約化を図る水稲メガファーム育成事業を進め,農地の維持と農業の担い手の支援に努めてまいります。
 新たに有害鳥獣捕獲業務を潮来市猟友会に委託し,イノシシ被害防止対策に取り組んでまいります。

 次に,69回を数えます「水郷潮来あやめまつり」については,観光客の皆様に喜んでいただけるよう,あやめ園の圃場整備を実施し,魅力あるあやめ園を目指すとともに,「嫁入り舟」をはじめ,「ろ舟運航」及び「人力車周遊」など更なる魅力の向上と周辺地図看板を設置し,津軽河岸あと広場など市内誘導を図り市内滞在時間の延長に取り組んでまいります。
 また,市民ボランティアによるあやめまつりの市民協働も進めてまいります。

 次に,ナショナルサイクルルートに選定された「つくば霞ヶ浦りんりんロード」の利活用など,茨城県,周辺自治体と連携した広域レンタサイクルや霞ヶ浦サイクルーズ等の取り組みを進め,交流人口の増加を目指してまいります。

 JR潮来駅がICカード対応化に伴い無人化となることから,水郷潮来観光協会と連携し駅構内管理及び観光振興を図るため,潮来駅施設の利活用に取り組んでまいります。

 企業誘致については,本市の立地環境の優位性や企業に対する各種優遇制度の周知を図り,「潮来インターチェンジ周辺地区」などへの企業誘致を進めてまいります。

 
○生活環境政策

 塵芥処理施設については,「潮来クリーンセンター」の計画的な維持補修を実施し,施設の適正な管理運営を行ってまいります。

 市民の安心安全に直結する市内すべての防犯灯をリースにより計画的にLEDに切り替え,省エネルギー化による環境への配慮及び経済性の向上を図ってまいります。 

 次に,防災関連では,「国土強靱化基本法」に基づき,本市における国土強靱化に関する施策を総合的,計画的に推進し,大規模災害に対する生活の安全が確保され,安心して暮らし続けられる社会を実現するため,国土強靭化地域計画を策定してまいります。

 また,老朽化した消防車両の更新や,防火水槽・消火栓を新設するなど「消防施設整備」にも取り組んでまいります。

 次に,消費者対策については,消費生活センターでの対応など,国・県・関係機関と緊密に協力・連携を図り取り組んでまいります。

 
土地利用・基盤整備政策

 水郷潮来バスターミナル駐車場の整備においては,重点道の駅として選定された「道の駅いたこ」と一体的に整備を進め,駐車場の拡張工事に続き,待合所改築工事を進めてまいります。

 次に,地域交通の利便性と安全性向上のため,育苗センターから牛堀小中学校間の市道(牛)3143号線など通学道路を優先に道路改良等の整備を進めてまいります。

 次に,日の出第3児童公園へ遊具を設置し,市民に親しまれる公園の整備を計画的に進めてまいります。
 また,都市公園内の故障した遊具を撤去又は改修することで,適切な公園管理を進めてまいります。

 住宅を取得し,定住する若年夫婦又は若年者が親である子育て世帯に対し助成する「若年世帯定住促進助成金事業」を引き続き実施し,移住・定住人口の増加及び地域の活性化に努めてまいります。

 地域公共交通については,引き続き,鹿嶋市・行方市と連携し広域路線バスの利便性の向上を図りながら地域公共交通の確保・維持を図ってまいります。

 次に,水道事業については,安心安全な水道水の安定供給のために,田の森浄水場機械機器修繕工事や潮来地区の石綿セメント管更新工事,あやめ地区の老朽管更新工事などを進めてまいります。

 また,公共下水道事業では,生活排水の適切な処理のため,新宮・水原地区等の公共下水道の整備を重点的に進め,県がすすめる排水設備接続補助制度を活用し水洗化率の向上を図ってまいります。

 
組織機構の見直し

 従来の市長公室「秘書政策課」を「秘書課」と「企画調整課」とし,また,環境経済部「産業観光課」を,「観光商工課」と「農政課」に分けることにより,政策立案を強化するとともに,より機動力のある組織運営を図ってまいります。

 

 以上,市政運営に対する,私の所信の一端と令和2年度予算・主要事業の概要などについて述べさせていただきました。

 終わりに,まちづくりにあたっては「住みたいまち潮来」「魅力あるまちづくり」の実現に,議員各位並びに市民の皆様と議論を重ね,公平・公正で分かりやすい市政運営に今後も,取り組んでまいりますので,引き続き,ご支援とご協力を賜りますよう重ねてお願い申し上げます。

問い合わせ先

このページに関するお問い合わせは秘書課 情報戦略室です。

〒311-2493 茨城県潮来市辻626

電話番号:0299-63-1111(代) ファクス番号:0299-80-1100(代)

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