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市長室

市長所信表明(R7.3.4議会)

令和7年度市長所信表明

 令和7年 第1回 潮来市議会定例会の開会にあたり、提出させていただいております議案等の説明に先立ち、令和7年度の市政運営に関する私の所信の一端を申し上げます。
 議会の皆さまには、日頃より市政発展のため、ご尽力いただいておりますことに、改めて感謝を申し上げます。
 これまで、私は潮来市の発展と市民の皆さまの福祉の向上のため様々な事業や施策に全力で取り組んでまいりました。先の臨時会でもお話しさせていただきましたが、本年は私が市長に就任して10年の節目となる年でございます。これを機に初心に立ち返り、既存事業・施策の有効性を厳しく検証・再評価するとともに、単に収支のバランスを取ることだけではなく、『投資すべきは投資する』という選択と集中のスタンスは堅持し、効率的で実効性の高い事業を構築するとともに、新たな課題に対応しながら持続可能な市政運営を行ってまいります。
 近年、国際的な原材料価格及び急激な円安の進行による物価の高騰や世界的な情勢不安など、行政を取り巻く環境はより複雑化し、一層厳しくなっております。このような変化が著しい社会に対応するため、市職員が前例にとらわれず、新たな発想と手法を取り入れながら、行政自らがチャレンジする姿勢で臨むとともに、市役所全体が市民のためにチームとして一丸となり取り組んでまいります。
 また、将来に渡り健全で発展的な市政運営を行うため、現在、実施しております事業等については時代に即した見直しを行い、限られた財源の中で優先順位を付けながら効果的・効率的に実施していくことが必要であることから、これまで以上にメリハリのある財政運営を行い、また必要な事業につきましても状況に応じて進度を見直すなど、柔軟な市政運営を行いながら、これまでと同様、『潮来市まち・ひと・しごと創生総合戦略』を優先的な課題と位置づけたうえで、急速に進行している少子高齢化への対応や子育て支援、技術革新により急速に普及しているデジタル技術の活用、新たな拠点の整備による産業の振興、観光資源の再整備による観光事業のブラッシュアップなどに重点を置いた市政運営を行い、市民一人ひとりが日々の暮らしの中で変化を感じながら『潮来市に住んで良かった』、市外の方々には『潮来市に住んでみたい』と思っていただけるよう、将来に向け選ばれるまちづくりを目指し、私が目標とします『住みたいまち潮来』の実現のため、全力で取り組んでまいります。

令和7年度予算について

 令和7年度当初予算は、全会計規模226億8,900万円、対前年度比 4.8%の減となっております。そのうち一般会計につきましては129億 1,800万円、対前年度比 7.1%の減であります。
 予算編成にあたりましては、『事務事業の適正化と財政の健全化』を第1の目標ととらえ、新たな課題に対応しながら持続可能な市政運営を行うため、優先的な課題を再度洗い出し、未来に向けた戦略的・効果的な新たなる産業基盤の整備や住民サービスの向上と業務の効率化を図るDXの推進等に重点を置き、これまで以上に、歳入や歳出を意識しながら、行政コストの圧縮や費用対効果を追求し、『最小の経費で最大の効果』を挙げるものといたしました。

令和7年度主要事業について 【 政 策 別 】

市民協働政策

 地域おこし協力隊事業としまして、技術の継承をする隊員及び若者の視点と外部の視点をまちづくりに反映できる隊員を採用し、地域の活性化を図ります。また、地域プロジェクトマネージャー制度を導入し、さらに地域・行政・民間の関係者をつなぎ、地域の活性化を図ってまいります。
 また、男女共同参画事業ではジェンダー平等などの推進を図るため、情報発信や意識啓発に取り組むとともに、男女共同参画の推進に関する施策を総合的かつ計画的に推進するため、社会情勢の変化や計画の進捗状況を考慮し、令和3年3月に策定しました『潮来市第2期男女共同基本計画』の中間見直しを行ってまいります。

保健・医療・福祉政策

 長年にわたり社会貢献をされた方々の長寿を祝福するとともに敬意を表すため、これまで実施してきました88歳(米寿)、100歳、および101歳以上の高齢の方への記念品贈呈に加えまして、新たに77歳(喜寿)の方へも記念品を贈呈することといたしました。
 予防接種事業におきましては、帯状疱疹ワクチンの定期接種化にともないまして、65歳以上の方を対象とし5歳年齢ごとに、1回につき4,000円の助成を行います。これまで実施してまいりました任意接種の助成につきましては継続させていただき、対象を50歳以上65歳未満とし、定期接種と同じく1回につき4,000円の助成を行ってまいります。
 また、子育て世代の経済的負担を軽減し、切れ目のない子育ての支援を図るため、妊娠から出産・子育てまでの一貫した支援といたしまして、妊娠届出時には授乳服等のカタログ、1歳育児相談時に絵本、小学校入学児童へのランドセルの贈呈、新中学生への自転車ヘルメット無償支給につきましても継続して行ってまいります。

行財政政策

 ガバメントクラウド移行事業としまして、デジタル庁が整備した政府共通のクラウドサービス利用環境に20業務のシステムを移行し、クラウドサービスの利点を最大限活用した迅速で柔軟、かつ安全でコストパフォーマンスの高いシステムの利用に取り組んでまいります。
 令和7年度は、10月1日を基準日として、日本に居住している全ての人と世帯を対象とし、5年に一度実施される国の最も重要な統計調査である国勢調査の年であります。調査の実施に当たり市民の皆さまには、ご協力いただきますようお願いいたします。
 ふるさとづくり寄附金制度推進事業では、生まれ育った故郷や応援したい自治体へ寄附ができる『ふるさと納税』制度を積極的に活用し、寄附の獲得及び財源の確保を目指し強化を図ってまいります。

教育・文化政策

 部活動地域移行実証事業としまして、令和8年4月の中学校の休日における部活動の地域展開に向け、持続可能な部活動環境の構築と中学校での働き方改革の実現を図り、学校部活動の地域展開を推進するため、実証事業を行ってまいります。
 7月には、関東地方では初となる『第45回 全日本中学選手権競漕大会』が開催されます。本大会は、全国の中学生が競う国内最高峰のローイング大会で、約200ものクルーが参加し、予選から決勝までレースを行い順位を決定します。水郷エリアの水資源を活かしながら、中学生の日々の練習の成果を発揮できる環境を提供するとともに、中学生の体力・技術の向上、ローイング競技の普及および振興を図ってまいります。
 学校適正化事業におきましては、令和6年3月に『第2期潮来市学校適正化計画』を策定いたしました。学校を取り巻く変化や少子化の進行を踏まえ、さらに児童生徒数の将来推計に基づく適正規模・適正配置を進めてまいります。令和8年4月に実施します『潮来小学校・津知小学校の統合』、『潮来第一中学校・牛堀中学校の統合』に伴い、統合準備委員会への補助や閉校記念事業等への取り組みを進めてまいります。
 また、県内支部では最も早く実現しました学校給食の完全無償化につきましてもこれまでどおり引き続き実施してまいります。 

産業振興政策

 潮来インターチェンジ周辺における地域連携拠点整備事業では、令和6年度に都市公園整備基本構想を策定するとともに、民間活力の導入可能性について調査しました。この結果等を踏まえ、令和7年度におきましては、『潮来市地域連携拠点整備基本構想』における都市公園整備の具体化に向けて、事業スキームや整備・運営計画の検討を行い、『都市公園整備基本計画』の作成に取り組んでまいります。また、(仮称)麻生インターチェンジ周辺地区における新産業拠点整備事業では、令和6年度におこなった産業用地開発実現化調査の成果をもとに引き続き産業用地開発の実現を目指し、開発事業者及び立地企業等の募集に向けて、事業区域や事業手法等の諸条件を整理し、募集要項(案)として取りまとめてまいります。
 水辺の観光植物栽培スペシャリスト育成伝承事業としまして、知識のある専門技術者の招聘や優良なあやめ園等での研修を実施し、花菖蒲及び藤等の栽培技術の向上と生育管理の継承構築を目指してまいります。また、観光資源であります『ろ舟』を次世代に残していくため、ろ舟の新造にも取り組んでまいります。
 花資源観光造成事業としまして、藤棚等を整備し『藤』を観光資源として充実させ、その魅力を発信することで誘客を図り、観光客の増加に繋げてまいります。

生活環境政策

 安全で安心なまちづくりを推進するため、『防犯カメラ等設置事業』を実施し、自主防犯活動の補完としまして、防犯カメラの設置に要する費用の一部に対し補助金を交付いたします。
 防災行政無線施設整備事業におきましては、令和7年度に更新される茨城県防災情報ネットワークシステムの更新に係る市町村分の費用を負担し、またJアラートのアンテナ更新を進めてまいります。
 鳥獣被害防止施設整備事業におきましては、イノシシの捕獲に対する報償費や、わな等の購入費用へ補助金を交付するほか、鳥獣による農作物への被害防止のため、電気柵等を設置する費用に対しまして補助金を交付してまいります。

土地利用・基盤整備政策

 地域公共交通網形成事業におきましては、『潮来市地域公共交通計画』に基づき、利便性及び持続可能性の高い公共交通体系を構築し、地域公共交通の維持・確保を図るため、新たな公共交通の導入による地域公共交通網再編に向けた検討を進めてまいります。
 須賀・曲松北地区における地区計画策定事業につきましては、国道51号の交通環境を活かし、新たな商業の拠点としての土地利用を図るため、継続して取り組んでまいります。

 

 以上、令和7年度の市政運営に対する私の所信の一端と主要施策の概要を申し上げました。
 まちづくりにあたりまして、「住みたいまち潮来」の実現のため、議員各位並びに市民の皆様の声に耳を傾け、対話と協調による市政運営に取り組んでまいりますので、引き続き、ご支援とご協力を賜りますようお願いいたします。

 

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このページに関するお問い合わせは秘書課です。

潮来市役所 本庁舎 2階 〒311-2493 茨城県潮来市辻626

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