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市長室

市長所信表明(R5.3.8議会)

令和5年度市長所信表明

 令和5年 第1回 潮来市議会定例会の開会にあたり、提出させていただいております議案等の説明に先立ち、令和5年度の市政運営に関する私の所信の一端を申し上げます。 

 先の市長選挙におきましては、多くの市民の皆様のご支援・ご信任を賜り、引き続き、潮来市の市政運営を担当させていただくこととなりました。
 市議会議員の皆様、そして市民の皆様にこの場をお借りして心から御礼申し上げます。市民の皆様の大きな期待に応えられるよう、全身全霊を傾けて市政の発展と活性化に取り組んでまいりますので、市議会議員の皆様、市民の皆様のご支援、ご協力をお願い申し上げます。
 そして、市長選挙と一緒に行われました潮来市議会議員補欠選挙におきましてご当選をされた和田 直子議員におかれましては、誠におめでとうございます。潮来市の発展のためにご活躍されますことを心よりお祈り申し上げます。

 さて、市民の皆様にお約束をいたしました2期目の公約達成に向けて、全力で取り組んでまいりました。
 まずは、学校給食費の無償化であります。子育ての負担軽減をより一層図るため、市内小中学校に在籍する児童生徒の給食費を全額無償化といたしました。また、市外小中学校に通学する児童生徒に対しましては、市給食費相当額を補助金として交付をいたします。
 次に、重点道の駅の整備でございます。平成31年1月に重点道の駅選定を受けまして、国・NEXCO東日本、茨城県と連携して、潮来インター出口交差点改良、ゲートパーク前左折レーンの設置、道の駅いたこ駐車場のバリアフリー化、バスターミナル駐車場の拡張と待合所の改築等の整備を進めてまいりました。
 次に、日本一の水路の整備でありますが、計画を策定いたしまして、国・県・関係団体、そして、市民の皆様と協働して、植栽の整備等を進めているところです。
 次に、病院誘致の推進において、延方地区への事業用地確保が完了しております。
 次に、日の出消防署の設置につきましては、消防署設置に向けた事務レベルでの調査・検討を鹿行広域事務組合と進めているところです。
 次に、牛堀地区への水辺スポーツ拠点誘致につきましては、過疎債を活用して旧牛堀出張所跡地及び旧牛堀町民プール跡地利用に係る検討業務を進めているところです。
 次に、スポーツによるまちづくりとしまして、2020東京オリンピック事前キャンプを実施させていただきました。また、前川運動公園人工芝グラウンド整備を行い、市内で宿泊を伴う合宿をも誘致させていただくなど、スポーツツーリズムを推進させていただいたところです。
 また、子育て支援の充実、特産品の開発、そして新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用した様々な事業等、多岐にわたる施策を展開してまいりました。
これもひとえに、市議会議員の皆様をはじめ、多くの市民の皆様方のご理解とご協力の賜物と、心から感謝を申し上げる次第でございます。
 これからの4年間につきましては、2期目の公約を達成させていただき、さらに市民の皆様のお声を反映して、公平公正に「住みたいまち潮来」の実現を目指してまいります。

 市政運営にあたりまして、まずは、新型コロナウイルス対策等でございます。日本で確認されてから3年が経過し、コロナとの共存も長引いてまいりましたが、今もなお私たちの生活や社会全体に大きな影響を及ぼし続ける中、政府は感染症法の分類を5月8日に今の2類相当から5類とする方針を決定しました。医療体制やワクチン接種などのあり方は今後示される予定ですが、国の状況を注視しながら、引き続き市民の皆様の命と健康を守るため、必要な体制を確保し対策を着実に行ってまいります。
 そして、令和5年度から、企画部門に「DX戦略室」を設置し、市民の生活をより豊かで便利なものにすることを目指してデジタル化を推進するとともに、行財政改革を進めます。また、企業誘致推進室の名称を「企業立地戦略室」に変更し、企業の立地施策の推進を強化するなど、行政組織の改編を行い職員とともに、持続可能な行政運営につなげていく所存であります。
 昨年度、県内の市で最も早く給食費無償化を実施させていただいたところです。引き続き子育てしやすいまちを目指し、切れ目のない子育て支援の充実に取り組んでまいります。
 「日本一の水路のまち整備事業」につきましては、前川の景観整備や利活用に向けての事業を進め、今後も水辺を活かした観光振興の活性化を図ります。
 水郷潮来バスターミナルにつきましては、「道の駅いたこ」と一体的に整備を進め、さらなる利便性の向上に努めます。
 また、命と暮らしを守る消防・救命体制の強化を図るとともに、いつでもすぐに受診できる医療体制を構築し、医療の充実強化に努めます。
 前川運動公園人工芝サッカーグラウンドにつきましては、各種大会や県内外の高校・大学の合宿など、多くの利用をいただいており、ボートやゴルフ等ともあわせ、スポーツツーリズムによる通年型観光の推進、交流人口の増加など、地域の活性化を図ってまいります。
 過疎地域に指定された牛堀地区につきましては、水上スポーツの拠点整備や企業誘致等を推進し、地域振興と雇用創出に努め、地域の課題解決と発展に向けて取り組んでまいります。
 そして、本年秋に開催されます全国育樹祭の成功とレガシーの継承に努めるとともに、水郷県民の森の新たな利活用策を進めてまいります。
 今後も教育・文化や医療・福祉、子育て支援等の充実、まちの賑わい創出、地域経済の活性化を図り、子どもから高齢者まで、誰もが健康で安心して暮らすことができる「住みたいまち潮来」の実現に向け、市民対話を基本において、市民の皆様と一緒に、活気のあるまちづくりに取り組んでまいりますので、なお一層のご支援とご協力をお願いいたします。

 

令和5年度予算について

 令和5年度当初予算案は、全会計規模233億9,569万3千円、対前年度比0.2%減となっております。そのうち一般会計につきましては134億1,500万円、対前年度比2.7%増であります。
 予算編成にあたりまして、既存事業の有効性を厳しく検証するとともに、効率的で実効性の高い事業を構築し、新たな課題に対応しながら持続可能な市政運営を行っていく必要があり、引き続き、潮来市まち・ひと・しごと創生総合戦略を優先的な課題と位置づけたうえで、少子高齢化への対応や子育て支援の充実、移住定住の促進、公共施設の長寿命化などに重点を置いた運営を行ってまいります。

令和5年度主要事業について 【 政 策 別 】

市民協働政策

 令和4年1月に策定した「潮来市 日本一の水路のまち基本計画」に基づき、市内に流れる一級河川前川及び南幹線用水路や広域的な水路に着目し、市民協働により「日本一の水路のまち」の実現に取り組んでまいります。
 市民協働により前川や南幹線用水路に草花を植栽し、彩のある水辺として人が集い、愛着が持てるような水辺空間となるよう取り組んでまいります。
 また、令和5年茨城県開催の育樹祭において、潮来市会場でのお手入れ行事に取り組み、県産資材を活用したPR活動を通じて機運向上を図ってまいります。
 移住定住促進事業では、潮来市わくわく茨城生活実現事業における移住支援金の拡充を図るとともに、移住相談会やフェアに赴き、移住・定住に繋げる取り組みを進めてまいります。

保健・医療・福祉政策

 出産・子育て応援事業として、妊娠期から出産・子育てまで一貫して身近で相談に応じ、様々なニーズに即した必要な支援につなぐ伴走型相談支援の充実を図るとともに、子育て世帯等に対し経済的支援を実施してまいります。
また、潮来市地域福祉計画、地域福祉活動計画、潮来市障害者計画、子ども・子育て支援事業計画等の見直し策定等に努め社会環境の変化等に反映させてまいります。
母子保健事業では、妊産婦及び乳幼児の健康の保持・増進を図るため妊婦健診や乳幼児健診、未熟児の医療費給付をはじめ、産後健診やケア、新生児の聴覚検査等に取り組んでまいります。
 また、今年度は視能訓練士による検査に加え、屈折検査機器を導入し3歳児健診における弱視などの早期発見に取り組んでまいります。
 健幸づくり事業では、昨年に引き続き健康でいきいきと暮らすことのできる健康寿命の延伸のため、講演会などの啓発活動を進めるとともに、茨城県アプリ「元気アっプ!リいばらき」への登録や健診結果の改善などの取り組みに市独自の「健幸ポイント」特典を設け、健康づくりの取り組みを積極的に推進してまいります。
 地域健康教室の開催など、人との交流や社会参加など健康づくりに不可欠な地域コミュニティの形成(区加入促進)も併せて進めてまいります。
 また、安心して妊娠、出産、子育てができるよう妊娠期から子育て世代まで切れ目のない子育て支援事業として、妊娠届出時に授乳服等の贈呈、1歳児育児相談時に乳幼児用絵本の贈呈と読み聞かせ会の開催、小学校新入学児童へ潮来市オリジナルランドセルの贈呈を行います。
 各種検診事業につきましては、健康増進法に基づく、がん検診及び各種検診を行い、市民の健康維持、健康寿命の延伸、病気の早期発見に繋げるため、保健事業の充実や市民の健康づくりの支援に取り組んでまいります。
 また、新型コロナウイルス感染症予防や利便性の向上のため、予約制による集団検診を実施してまいります。
 さらに、高齢者の交通対策事業としまして、高齢者等による交通事故の防止と公共交通機関の利用促進を図るために、75歳以上を対象とし、運転免許自主返納者への路線バス乗車券の交付や、運転免許を持たない方への高齢者タクシー利用料金助成券(初乗り運賃740円)の交付を実施し、交通弱者となる高齢者の移動手段の確保等に取り組んでまいります。

行財政政策

 人口減少・少子高齢化をはじめ、公共施設の長寿命化や行政サービスを維持するため、より一層の効率的かつ効果的な行政サービスの提供を行うとともに、コンパクトな行財政運営等を図ってまいります。
また、市民の皆様と市との協働により、第7次総合計画の後期基本計画づくりを、潮来市人口ビジョン・総合戦略をも盛り込みながら、令和6年度からの推進に向け取り組んでまいります。
 DX戦略室設置・地域活性化起業人派遣事業におきましては、新型コロナウイルス感染症に伴う社会情勢の変化や加速度的に進むデジタル化の流れのもとで、国の「自治体デジタル・トランスフォーメーション(DX)推進計画」に基づき、デジタル技術やデータ等を活用して市民生活をより豊かで便利なものに向上させるとともに、庁内の業務効率化を図り、行政サービスの向上につなげる取り組みを推進してまいります。
 ふるさと応援基金積立事業におきましては、本市への思いを持つ人々からのふるさと納税(寄附金)を活かしたまちづくりを進めるため、寄附金から経費を差し引いた額を基金積立金として積み立て、ふるさと納税の趣旨に沿った事業などに取り組んでまいります。
 また、自ら私もプロモーション活動を行うなど、シティプロモーション事業に努める所存であります。

教育・文化政策

 潮来市の未来を担う子供たちが、社会の中でたくましく成長できるよう主体的・対話的で深い学びの教育を推進し、郷土愛の醸成を図るため、潮来らしさを取り入れた特色ある教育を進めてまいります。
 本市の最上位計画である総合計画後期基本計画の策定にあわせ、教育・文化部門の計画として「第2期潮来市教育振興計画(生涯学習推進計画を含む)」を策定します。
 また、学校適正化計画について、潮来小学校・津知小学校の統合時期目安である令和8年4月1日が示されたことを踏まえ、中学校を含めた本市の学校適正規模・適正配置等の改訂を行ってまいります。次に、鹿嶋市・潮来市の各教育委員会が共同で統合型校務支援システムを整備し、校務を効率化することで教職員の負担を軽減し、教職員が児童生徒と向き合う時間の拡充及び教育の質の向上を図るため、学校校務支援システム整備を行ってまいります。
 スポーツツーリズム補助制度事業としまして、前川運動公園人工芝サッカー場をはじめ、市内スポーツ施設を活用したスポーツツーリズムを推進するため、市内で宿泊を伴う合宿及び大会を開催する主催者等に対しての補助制度を創設し、交流人口の拡大、地域の活性化を図ってまいります。
 さらに、トップアスリートキャリア教育を開催し、小学校5年生を対象に各分野で活躍するアスリートによる実技と講義による実体験を生で聞く機会を提供し、夢を持つことの素晴らしさ、努力することの大切さを伝え、生徒の人生設計に寄与することを目的として開催いたします。
 また、JOCオリンピック教室を実施し、中学校2年生とオリンピアンの交流等に取り組んでまいります。
 

産業振興政策

 現在、令和7年~8年度開通に向けて東関東自動車道水戸線(潮来~鉾田)の整備が進められています。広域的な高速道路ネットワークが形成されることで、沿線への企業立地の促進が期待されております。
 その一方で、令和4年4月1日に本市の旧牛堀町区域が過疎地域の指定を受けたことから、既存コミュニティの維持や定住促進につなげることがこれまで以上に求められております。
 新たな雇用の創出や地域経済の活性化など持続可能な地域社会形成の実現のため、企業誘致事業を推進してまいります。
 また、地域の農業振興の現状を詳細に把握し、情勢の変化に対応した適切な地域農業振興方策を検討する上で必要な農業振興地域整備計画を策定してまいります。
 令和5年10月から12月にかけて、JRグループ6社と地域(県・市町村・地域観光事業者等)が一体となって行う観光事業である、「いばらきデスティネーションキャンペーン」が21年ぶりに茨城県が対象に指定されたことを受け、地域事業者等と連携し、地域の魅力を体感する企画や観光客へのおもてなしを取り組んでまいります。
 また、今回のキャンペーンを契機に市内観光施設等を活用した情報発信等を行い、観光資源の高付加価値化やアフターコロナを見据えた持続的な地域経済の活性化を図ってまいります。
 ナショナルサイクルルートである「つくば霞ヶ浦りんりんロード」において土浦市・潮来市・かすみがうら市・行方市の4市によるサイクリング地域活性化のイベント等を実施し、参加者の消費喚起を促進し経済波及効果により地域活性化を図ってまいります。
 また、県全体としてサイクリングをPRするため、レンタサイクルやプロモーションなどに取り組み交流人口の増加を目指すとともに地域経済への波及効果を図ってまいります。

生活環境政策

 市民の皆様の安心安全なまちづくりのため、統合する第13分団第1部(芝宿・台上戸)の消防機庫の新築工事や、安定した水利確保に資するため消火栓の新設・改修工事や、防災行政無線のデジタル方式移行に伴い、戸別受信機の更新に取り組んでまいります。
また、災害発生時に備え的確な行動をとれるよう防災訓練につきまして、令和5年度は、潮来小学校区をメイン会場として、市民の皆様とともに訓練を行います。
 さらに、防犯等に関する市民の皆様の意識醸成をはじめ、市内における防犯灯の一元管理、防犯カメラの設置など、安心安全なまちづくりに取り組んでまいります。
 次に、回収した粗大ごみを修理し無償譲渡及び販売等を行う粗大ごみリユース事業を進め、ごみの削減を目指します。また、クリーンセンター等の計画的な維持管理を進めるとともに、高齢者等ゴミ出し支援につきましても引き続き進めてまいります。
 消費生活関連事業につきましては、国・県・関係機関と緊密に協力・連携を図りながら、消費者に対する啓発や消費生活センターの充実を図るなど、被害防止のための取り組みを継続的に進めてまいります。

土地利用・基盤整備政策

 令和4年4月にオープンした前川運動公園の人工芝サッカー場は、夜間の利用を含めサッカー大会や合宿が頻繁に開催されるなど、利用が多く需要の高まりや大規模大会の誘致に対応するため、サッカー場の増設についての計画策定を行ってまいります。
 地域公共交通につきましては、近隣市と連携し広域路線バスの利便性の向上を図りながら、地域公共交通の維持・確保を図ってまいります。令和3年度に策定した「潮来市地域公共交通計画」を基に、広域路線バスや公共交通についてのニーズ調査等を行い利用促進に取り組んでまいります。
 生活排水の適切な処理のため、新宮・水原地区の公共下水道の整備を重点的に進めるとともに公共下水道接続支援制度を活用し、水洗化率の向上を図ってまいります。また、公共下水道ストックマネジメント計画に基づき管路等の点検・調査を行い、改築計画の策定や市民生活の利便性の向上を期するため、傷んだ道路の修繕を進めるとともに、通学路や安全快適な道路とするための道路改良等の事業について、スピード感を持って取り組んでまいります。

 

 以上、令和5年度の市政運営に対する私の所信の一端と主要施策の概要を申し上げました。
 まちづくりにあたりまして、「住みたいまち潮来」、「魅力あるまちづくり」の実現のため、議員各位並びに市民の皆様の声に耳を傾け、対話と協調による市政運営に取り組んでまいりますので、引き続き、ご支援とご協力を賜りますようお願いいたします。

 

問い合わせ先

このページに関するお問い合わせは秘書課です。

潮来市役所 本庁舎 2階 〒311-2493 茨城県潮来市辻626

電話番号:0299-63-1111(代) ファクス番号:0299-80-1100(代)

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