令和5年度から、３歳児健診でスポットビジョンスクリーナーを用いた視覚検査（屈折検査）を実施しています。

子どもの視覚について

　子どもの目の機能は３歳頃まで急速に発達し、6～8歳頃までに大人とほぼ同じくらいになります。６～８歳までに視覚が正しく発達しなければ、弱視（眼鏡やコンタクトをしても視力がでないこと）になってしまいます。弱視や斜視（視線がずれていること）は早期発見・早期治療がとても大切です。しかし、乳幼児は見えにくさを自覚していないことが多く、家族の方も気が付きにくいです。屈折検査は、弱視、斜視、眼疾患の早期発見に役立ちます。

屈折検査とは

　目のピントが合うために必要な度数（屈折）を調べる検査です。
　屈折は、正視・近視・遠視・斜視にわかれます。この検査をすることで、視力の発達を妨げる原因があることがわかり、異常の見逃しを減らすことができます。カメラのような機械を数秒見つめるだけで、検査は終了します。3歳児健診では、写真のように保護者の方の膝に座って検査をしますので、お子さんへの負担も少ないです。

屈折検査で異常が出たら

　お子さんや家族が見え方に問題がないように感じていても、弱視や斜視などの異常が見つかることがあります。また、弱視の治療にはタイムリミットがあり、早期に治療を開始することで、子どもの弱視のほとんどが改善すると言われています。
　屈折検査で異常を指摘された場合や日常生活で目について気になることがあった場合には、必ず眼科医療機関を受診して精密検査を受けましょう。小児が受診できる眼科医療機関については、かすみ保健福祉センターへお問い合わせください。